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とあるプログラム

とあるヴィオラのリサイタルのプログラム
以下そのまま書き出します( )内はmayonekoの補足なり

バッハ    組曲 ト長調(多分無伴奏チェロ組曲BWV1007のヴィオラ版)
レーガー   組曲 第一番(これはオリジナル。無伴奏)
休憩
ブリテン   「ラクリメ」作品四十八
ブラームス ソナタ変ホ長調(作品120-2)

ヴィオラ演奏はジュディス・ダー

あれ?こんなヴィオリストいたっけ?という方もいるかも。
これは実は小説の中のリサイタルなのだ。
トマス・ハウザーのミステリー小説「死のシンフォニー」ではこのヴィオリスト、ジュディスがある男から怪しげな依頼を受けた事から始まる。
報酬は一万ドル
受け取る代わりに3つの条件を飲まなければならない
一つ 渡された楽譜の練習をすること
二つ 指定の期間スケジュールを空けておくこと
三つ このことを誰にも口外してはならない事

時を同じくして、若い音楽家が3人何者かに射殺された。
3人ともジュディスと同じ期間スケジュールを開け、一万ドルを受け取っていた。
彼女は一体何に巻き込まれようとしているのか・・・

このミステリーの事は前々から知っていたのですが、絶版だったので読むことが出来ず、たまたま図書館で見つけて借りてみました。ヴィオラ奏者が主人公のミステリーってそうないですよねえ。
原題がBeethoven Conspiracyということで読み進めていくうちにベートーヴェンの「とある曲」の話であることがわかってきます。でもジュディスが渡されたのはパート譜だから全貌がわからない・・・そう全員集まらない限りは・・・おっとっと。

うん、面白く読むことが出来ましたよ。ニューヨーク・フィルのアシスタント・マネージャーが良いですね、彼女がいなければ刑事はジュディスになかなかたどり着けず、事件も解決しなかったかも。もちろん劇中のヴィオラ・リサイタルが挿入されているのも○。

欲を言えば、ミステリーの後半の謎解きがあっさりしていた(全部刑事の推理通り)こと、それとベートーヴェンの「とある曲」の謎解きがもう少しあるとよかったかなあと。そしたら一冊じゃあ済まないだろうけど。

ジュディスのリサイタル。アンコールは何だったのかなあ。
それも知りたかった。

「死のシンフォニー」トマス・ハウザー 田中昌太郎訳( 死のシンフォニー (創元推理文庫)
Beethoven Conspiracy/Thomas Hauser

古書店か、図書館で探してくださいませ

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