ジョンゲン:ヴァイオリンとヴィオラのためのアダージョ
ヴァイオリンVSヴィオラという二重奏曲では、完全にお互い張り合うか、ヴィオラが伴奏役に徹するかのどちら。
では、この曲の場合はどうだろうか。
ジョンゲンのヴァイオリンとヴィオラのためのアダージョ
どちらかといえばヴィオラが伴奏役か?しかしながらところどころ溶け合うように進む箇所もあってなんだか不思議な感じ。
バロック時代の書法をとっているようだと解説にはあるが、私にはむしろモーツァルトの音楽が聴こえてくる。そう、彼の協奏交響曲の、はたまたカルテットの一節が聴こえてくる気がするのだが。。。それにしても美しい曲。
たった6分で終わってしまうのが惜しい。ただ、重音を弾かされっぱなしの部分はきつそうだなあ。
ジョンゲンはヴィオラという楽器をことのほか気に入っていて、同時期のヴィオラ奏者たちとも交流があったらしい。前回紹介したヴィオラのための組曲を献呈したMaurice Vieuxもその1人だろう。
ライオネル・ターティスとも交流があったことが今回の解説でわかった。
ということはまだまだヴィオラの曲はあるのかな?
期待しよう。
Jongen : Adagio pour violon et alto op.22/1
Ensemble arpae
[Cypres cyp1632]
私は日本語解説つきのものを購入。解説がとても良いのでこちらをオススメ。MCYP1632
収録されている他の曲もオススメ。美しい~
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コメント
来週の月曜日(8/3)、東京文化会館で
ジョンゲン
アレグロ・アパッショナート Op.79
ヒンデミット
無伴奏ソナタ Op.25-1
を演奏するみたいです。
ジョンゲン、なかなか良いですね!!
投稿: morassi | 2009年7月28日 (火) 12時35分
morassi さま
初めましてこんばんは。mayonekoと申します。
わあ~♪アレグロ・アパッショナートってそのコンクールの課題曲なんですね。
ジョンゲンの曲って良い曲なのですが中々実演に出会うことが無く貴重ですね。都合がつけば行ってみたいと思います。ありがとうございました。
p.s.8/8にもリサイタルで取り上げるヴィオリストの方がいらっしゃいますね。
投稿: mayoneko | 2009年7月28日 (火) 21時55分