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サン=サーンス:アルジェリア組曲 作品60

サン=サーンスはかなりの歳になるまで、病弱だったという。加えて極度の神経質。
パリの楽壇は若きサン=サーンスの作る曲に対して容赦ない批判を浴びせ続け、ついには母親同様に愛していた大伯母の死をきっかけに彼はパリを去ることとなる。
向かった先は、当時フランスの植民地であったアルジェリアである。

この地での滞在は、心身ともに疲れきった彼を癒し、再びパリへと戻る原動力となった。
以来、彼はアルジェリアを愛し、度々訪れるようになる。
そして1880年、サン=サーンスは自分を癒してくれた地の印象を綴った曲を作り上げた。

「アルジェリア組曲」である。

エキゾチック。美しい曲なんです。
最初の前奏曲「アルジェリアの街」。この冒頭が好きなんです。
ティンパニのロールから始まり、チェロ、ヴィオラと声部が徐々に重なり合い盛り上がっていきます。何かアルジェリアの港に近づいていくような・・・そんな感じがします。

4曲目は「フランス軍隊行進曲」。組曲の中で一番有名ではないかな?特に吹奏楽をやってる方だったら「あ、聴いたことあるかも」という人がいるんじゃ ないかと。
私も最初に知ったのはこの行進曲から。そして日譜の「この曲だけ」のスコアを買って組曲の存在を知り・・・全曲のスコアを買ったという次第で す。
1曲目から3曲目までアルジェリアの風景が続いていたのに終曲で軍隊行進曲。なんか異質。夢心地だったのが現実に引き戻されたような気持ちになりますね。でも格好いい曲ですよ。別にフランス国歌が鳴り響くような曲じゃあないしね。演奏会のアンコールなんかに使えそうだよね。

でもでも、やはり3曲目でしょう。「夕暮れの瞑想Rêverie du Soir」。スコアの序文によると、1879年、彼は”Rêverie Oriental”という管弦楽曲を発表します。評判が良かったのでしょうか、翌年それは”Rêverie du Soir”という名に変わり、アルジェリア組曲の3曲目に収められたのだとか。

そしてこの曲にはヴィオラのソロがあるのですよ♪

最初聴いた時、チェロ?と思ったのですが、スコアを取り寄せてみるとヴィオラでした。

あらびっくり。

アルジェリア組曲4曲中一番編成が小さく、管はフルート・クラリネット・ファゴット・ホルン。弦五部ですが、コントラバスを除いて各2部に分かれます。
短い序奏の後、美しくも切ないメロディーを独奏ヴィオラが奏でます。このメロディーは他の楽器にも受け継がれますが、ソロなのはヴィオラだけ。何ででしょう?でもうれしいなあ。

もっているCDはASVのLSOによる演奏のもの。他にもCHANDOSからも出てるみたい。
色々聴いてみたいな。

Saint-Saëns : Suite Algérienne op.60
- Impressions  pittoresques d'un  Voyage en   Algérie-
Ⅰ Prélude (En vue d'Alger)
Ⅱ Rapsodie Mauresque
Ⅲ Rêverie du Soir (à Bidah)
Ⅳ Marche Militaire Française

London Symphony Orchestra
Yondani Butt (Cond.)

(ASV CD DCA 599 試聴可→Saint-Saëns: Symphony No. 2; Suite Algerienne; Phaeton)

追記:このCD。最後の行進曲が・・・。
最初に聴いたのがバーンスタインのCDで、すっごく速かった~。それが耳に残っているせいか、聴くたびに「遅いよ~」と思っちゃうんだよね。

 

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コメント

アルジェリア組曲やりたい!
アンサンブルでは無理かな・・・やはり。

投稿: マルヤム | 2008年2月 4日 (月) 22時45分

マルヤムさま
そーねー。
合宿とかでフランス軍隊行進曲とかやりたいんだけどね~♪

投稿: mayoneko | 2008年2月 5日 (火) 00時20分

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